このコースではその名のとおり、日本史を研究し、歴史を学んでいきます。その学び方は、中学や高校の日本史とはまったく異なります。より深く、より詳しく、より興味深く!教科書にさらりと一言書かれていたような書物を何日もかけて読んだり、単語だけ知っていたような事件の裏を初めて知ったり、よく知っている有名な人物の、意外な素顔を目撃したり、そう、日本史の世界はとても身近で、そして好奇心を刺激し続ける宝庫です。私達はその一つ一つを研究し、より歴史を知りたいと日々勉強しています。
日本史2年生ゼミでは、まず学籍番号順に2グループずつに分けられます。
1人の先生に学生がつくのではなく、4人の先生が交代して2グループを受け持つ形をとっています。それぞれの時代が色鮮やかな特徴を持つように、各時代の担当の先生は個性豊か!日本史のスペシャリストに、日本史全体の基礎知識と、必要な研究方法の初歩を学びます。実際に史料を漢文から読んでみたり、教科書に出てくるような有名古書を解読したり!漢文や昔の文字が読めなくても大丈夫!2年生では史料講読に関する授業がいくつか必修となっていて、そこで崩しかな文字を覚えたり、史料に関する知識を学んだり、日本史研究に欠かせない、基礎中の基礎を徹底的に教わります!
1年間で4度おいしい2年ゼミを終えた後、学科旅行に行く事もあります。行き先は奈良や京都といった、学んだ歴史に会える場所!!知らずに行くのと、学び知ってから行くのでは大違い!定員30人程の日本史コースですが、すっかり皆仲良しです!!
自分が興味を持つ時代・歴史・文化などを自由に選び、学んでいきます。
ゼミを受け持つ先生方は
佐々木恵介先生、石原比伊呂先生、芹口真結子先生、土田宏成先生です。
ゼミは掛け持ちする事もできますし、3年から4年ゼミへ継続する時に、違うゼミに移り学ぶ事もできます。自分が学びたい時代を、知りたい歴史を思いっきり味わってください♪
3年で学んだ事・知識・力を生かし、ゼミの先生の講義・指導を受けながら自分だけの、自分が知りたい事の、自分によって作られる卒業論文が出来上がっていきます。これまでの卒業論文のテーマを列挙すると下記の通り。
ユニークかつ興味深い卒業論文ばかりです!
「中世武家政権における陰陽道」「新聞にみる昭和初期の結婚事情」「日本幽霊の変遷」 「明治維新への抵抗」「江戸社会の情報流布」「明治中期における「どうする連」騒動」 「近代日本における聖歌・賛美歌の歴史」「中世における武士道」「江戸吉原 規定と遊女」「ある女性皇族の活動」「近世桃太郎の展開」 等・・・
古代史のなかのどの時代、どの分野を研究するにしても、漢文の読解と、律令制度についての理解は不可欠です。そこで前期には、この2つを同時に学習するため、奈良時代の歴史を漢文で記した『続日本紀』を、詳しく読んでいきます。後期には、ゼミの参加者とも相談しながら、『日本霊異記』や正倉院文書・木簡などのなかからテキストを選び、奈良時代から平安時代前半にかけての社会の様子を探ります。また希望があれば、夏休みには史跡や博物館をめぐる研修旅行を実施します。
毎年12月に提出する卒業論文の準備は、3年次の年末頃から始まります。年明けには4年生の卒業論文の発表を聞き、どのようなテーマで書いていくかを、4年次の年度始めまでに決めていきます。前期には、卒業論文のテーマに関する史料や文献について発表し、夏休みに入る前には全体の構成を考えます。夏休みには卒業論文の中間報告会を行い、後期に入ると、担当教員の助言と指導を受けながら、少しずつ完成に近づけていきます。
佐々木恵介先生のゼミは、平安時代までの歴史を中心に学ぶゼミです。 3年生の前期は奈良時代の出来事を記した『続日本紀』を教材に、毎週1人ずつ発表しながら史料の読解方法を学びます。後期からは先生がリストアップしてくださった教材から各自の興味あるものを選び、前期で培った読解力を活かしながら史料を読み解いて発表していきます。先生は、学生が抱いた興味や関心を出発点とし、広い視野と深い知識を身に付けて学びの集大成である卒業論文執筆へと向かうことができるよう、導いてくださいます。
また学生が希望する場所を中心にゼミ旅行も実施しています。歴史の舞台を直接訪ねることで、より深い知識を体感的に学ぶことができます。のんびりと和気藹々とした雰囲気のゼミなので旅を通して更に距離も縮まり、楽しく面白い仲間ができること間違いなしです!そんな魅力たっぷりのゼミが佐々木恵介先生のゼミです。
日本中世史で卒業論文を作成するためには、中世の人々が作成した諸史料を読みこなす必要があります。
そこで3年生においては、記録や文書の読解を通じて和製漢文の「読み下し」「現代語訳」の基本的な訓練を行うとともに、関連する内容を持つ史料を探す作業にも慣れてもらいます。また、4年生になっても引き続き日本中世史ゼミを履修し、卒業論文を作成する学生に対しては、春期休業期間に、自分の興味関心や問題意識のもと、卒論のテーマに対するイメージを固めることが望まれます。
4年生になれば、卒業論文からの逆算が必要になりますので、各自の興味関心に即して、「史料を集める」「史料を分析する」という訓練を繰り返し、後期に入ってからは自分が集めた史料を分析して、論文の体裁に整えていく作業を行います。
私たち石原ゼミでは、3年ゼミから4年ゼミにかけて、卒論を作成するためのノウハウを順番に身につけていきます。最初は、和製漢文を読み下すことから始まって、他の史料と読み比べたり、いろいろな種類の史料を集めたりと、少しずつ新しいことにも挑戦します。
4年生になると、前期は各自の興味関心に応じた内容の発表をするようになり、夏休みには卒業論文に必要な史料を集めます。そして、いよいよ4年の後期のゼミでは、夏休みに集めた史料を用いながら、先生のアドバイスを参考にして、卒業論文の設計図を作ります。先生は毎回、発表のためのマニュアルを作ってくれるので、それを参考にしながら毎回の報告を頑張れば、卒論が書けるようになります。
最初のうちは読み下しに慣れないかもしれませんが、先生もしっかりサポートしてくださるので心配御無用。日本史が好きで積極的に勉強したい方にはぜひおすすめのゼミです。また、ゼミ旅行など学外研修も多く、しかも3年ゼミと4年ゼミの合同なので、ゼミ旅行に2回行けるのも魅力です。
3年生のゼミでは、近世期(江戸時代)の活字史料と専門書の読解を行っています。活字史料は、江戸幕府が編纂した法令集などをテキストにして、候文の読み方、史料用語の習得などを学びます。史料を通じて過去に生きた人々の世界を再構築していくことにより、現在の我々の社会を相対化する視座を獲得することは、自身の物の見方を見直すことにもつながります。先学が積み上げてきた成果と向き合い、自身の研究を研究史に位置づけていくこともまた、歴史学研究で求められる事柄です。ゼミでは輪読を介して、研究論文を正確に読み解く力と、適切に紹介する力、そして人と議論する力を身につけていきます。
4年生のゼミでは、3年次に習得した史料読解能力と情報分析能力を駆使して卒業論文の執筆に取り組んでいきます。ゼミ生各自がそれぞれの問題関心に基づき選択した研究テーマに沿って、史料収集・読解を行い、その中間成果をゼミのなかで発表します。発表では、史料の読み方、学術論文の集め方と読解をめぐり、ゼミの仲間や教員から助言を得ます。そうして、学部生活の集大成となる卒業論文を書き上げることが目標です。
芹口先生のゼミは、江戸時代から幕末維新期頃までの歴史を中心に学ぶゼミです。 3年生のゼミでは、塚田孝著『大坂 民衆の近世史』(筑摩書房、2017年)と菅野則子校訂『官刻孝義録』(東京堂出版、1999年)を教材に、個人やペアで調査対象となるテーマを決め、その背景や根拠を史料や先行研究から取り入れて調査発表するのが主な内容です。『大坂 民衆の近世史』では、近世大坂の孝子褒賞、忠勤褒賞、民衆の生活、職業による褒賞などを学んでいます。『官刻孝義録』では、各々、興味のあるテーマを決めて読み解きます。
これらの作業は読み下しをしたり、現代語訳に直したりと大変ですが、当時の背景とその取り組みについての情報が多く得られるのでその分の達成感はかなり大きいです。ゼミでの学びを通じて、文書の読解力、情報分析、コミュニケーション能力が鍛えられます。これらの力は必ず就職活動や社会に出てからもきっと役に立つと感じています。
4年生のゼミでは卒業論文の執筆に向けて、先行研究を探し個別報告を行なっています。
ゼミの雰囲気はとても落ち着いており、先生がサポートや補足を丁寧にしてくれます。そしてなにより、少人数のゼミなので生徒同士と先生の距離が近く和やかな雰囲気です。夏休みには3年生と4年生合同で近世史ゼミ合宿という企画も開催され、今年は茨城県水戸市を巡ります。
3年ゼミでは、日本近現代史に関わる論文・著書を読んだり、公文書や、日記・書簡などの史料を読んだりして、日本近現代史研究の基礎を身につけます。これまでに緒方貞子さんの論文・著書、佐藤栄作(元内閣総理大臣)の日記などを読みました。これらを通じて、日本の近現代の政治、外交、経済、社会、文化などについて学んでいきます。
4年ゼミでは、3年ゼミで身につけた力をもとに、卒業論文を書くための指導をします。それぞれが自身で設定したテーマについて、研究報告を行い、質疑応答、議論を重ねながら、卒業論文を作成していきます。
こんにちは!
私たち日本近現代史ゼミ(通称:土田ゼミ)は、主に明治以降の歴史について検討・研究するゼミです。
3年次では、論文や過去の新聞記事、政治家の日記等の史料を全員で読んで日本史研究の手法を学ぶことをメインに、そして4年次では、これまでに読んだ史料や個人的に関心のあった事柄の中からテーマを絞り、卒論を完成させることをメインに活動しています。
歴史研究には史料の読解が不可欠ですが、近現代史に関する史料は他の時代のものと比較すると読解しやすいため、古文や漢文が苦手な方も心配いりません。様々な史料を組み合わせて、各自の興味・関心に沿ったテーマを追究することができますし、それぞれの研究内容について意見交換をしたり、参考史料を相談しあったりできる魅力的な環境も整っています。
そして、土田ゼミでは各自の関心に沿った多様なテーマが研究されていますが、担当の土田先生は守備範囲が広く、どのようなテーマに対しても丁寧できめ細やかなご指導をいただくことができます。そのため、安心感を持って卒論研究と執筆に臨むことができることが、このゼミの最大の魅力です。
既有知識の量や範囲は全く問題ではありません。純粋に歴史研究の楽しさを体感してみたいすべての方に、オススメのゼミです!