卒業生より(所属等は執筆時のものです)

Oさん 2022年度卒業(世界史)
IT企業勤務

グローバル化が叫ばれる現代において、歴史を学ぶ重要性は高まっていると私は感じています。知らない土地、知らない文化の中で生きてきた人たちと理解し合うには、その人々が築き上げてきた歴史を知ることが一番重要で、一番近道だと考えます。また、私たちが普段使っている化粧品、機械、日用品にも歴史は存在します。そうしたモノの歴史なども史学科では研究する事ができます。ありとあらゆることを深く、多角的に学べるのが史学科の良いところだと思います。

史学科はとても暖かい人たちばかりで、ゼミでは盛んな意見交換が行われ、卒論執筆時にはアドバイスをしあったり、お互いに支えあったりすることが出来ます。また、先生方も優しい方たちばかりで、卒論製作が上手く進まないときにアドバイスを頂いたり、気合を入れていただいたりしました。卒論では、チェコの政治家マサリクの思想と業績を取り上げましたが、多くの人の支えがあったおかげで、自分でも良いものが書けたと思います。

これから大学へ入学される皆さんが、興味のあるものをより深く、より多角的に学び、実りのある4年間を過ごされることを心よりお祈り申し上げます。

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Kさん 2022年度卒業(世界史)
IT企業勤務

私は幼少時に8年間ベルギーで暮らしており、漠然とヨーロッパ社会に興味がありました。高校で世界史を学び、自分が暮らした地のより深い知識を得たいと考え、大学では史学科に進学することを決めました。

ヨーロッパの幅広い知識を得たいと考え、ヨーロッパ中世史、ヨーロッパ近世史の二つのゼミに所属しました。3、4年次のゼミでは専門性が高く、より深い知識が必要な図書を扱います。1人では読むのが難しい本でも、ゼミの仲間や先生たちとの討論により多角的に文章を読み解くことができます。

ゼミで得た財産は何よりも同じ志を持った仲間です。全員歴史が好きで、自分はしたことのない経験を持った人たちがたくさんいます。そうした人々と出会うことで、今まで知らなかった知識、世界に出会うことができます。

卒業論文では、「中世ヨーロッパにおけるユダヤ人医師」をテーマに選びました。ヨーロッパ社会で差別された歴史を持ち、現在でもそのイメージがあるユダヤ人を、差別が本格的になったとされる中世ヨーロッパの時代から再考しました。

日本語の参考資料があまりなく、英語の翻訳作業が必要でしたが、2年次の講読の授業や周りに支えられながら執筆しきることができました。この経験は、就職にも役に立ち、特に英語はかなり評価していただけたと思います。

史学科には歴史について深く学べる環境と、同じ熱量で語ることのできる仲間が待っています。歴史に少しでも興味のある方は、ぜひ史学科へ!

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Sさん 2022年度卒業(世界史)
住宅リフォーム関連企業勤務

史学科に進み幅広い地域や年代の歴史を学ぶ中で、特にアメリカ史に強い関心を持つようになりました。卒業論文では「黒人映画における人種表象―転換期としての公民権運動―」という題で20世紀初頭から現代までの黒人映画を年代別に比較し、そこで描かれている黒人像の変化から現代のアメリカ社会で求められている黒人像を明らかにしました。

映画における人種表象は変化しましたが、それが社会に反映されるには時間を有します。この卒業論文の執筆を通して、目先の結果にとらわれることなく、何十年、何百年後の世界を想像する必要があると考えました。歴史は過去の遺産でありながらも、現代の私たちに多くの気づきを与えてくれます。史学科で身に着けた多面的な視点で物事を捉える力を、今後の生活でも大切にしていきたいと思います。

史学科はただ歴史を学ぶだけの場所ではありません。過去を知ることは現在を知る事にも繋がります。歴史は知れば知るほど奥が深く、知見を広げることができる学問です。皆さんの大学生活が出会いと発見で溢れるものになることをお祈りしています。

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Tさん 2022年度卒業(日本史)
聖心女子大学大学院 人文社会科学研究科史学専攻日本史コース在学中

本学の史学科では自由度の高いシステムを持ち、豊かなテーマに沿って学ぶことが出来ます。そのため、自身の資格勉強や課外活動と史学の学びを両立して励むことができます。私はTOEICや韓国語能力検定、FP(ファイナンシャルプランナー)、秘書検定といった資格勉強や本学の聖歌隊に所属し活動していました。他にもアルバイトやミュージカル観劇、スポーツ観戦といった趣味も楽しみつつ史学の勉強を行うことができました。

私は4人という少人数のゼミで近世を学び、先生のメソッドに基づいて史料の読解能力や自分の疑問を紐解くためのプロセスを身に着けました。少人数だからこそゼミの友人たちと意見交換を行いやすい環境で学び、卒業論文執筆に向けて自然とレールが出来るため、「卒論書かなきゃ!」というマイナスな感情ではなく、「面白い!」というプラスの感情を持って執筆することが出来ました。私の卒業論文では個人の人物の思想に焦点を当て、その思想の変化について執筆しました。歴史の面白さは既に証明されている出来事を復習するのではなく、自分が感じた新たな疑問を自分の解釈で明かしていくことにあります。

卒業以降は卒業論文では明かしきれなかった疑問を学ぶため、本学の大学院への進学を決意しました。本学の大学院への進学を希望した理由は、確かな先生方のサポートのもと自由に研究を進めることが出来ると確信したからです。これから聖心女子大学を志望する受験生の方や進路に迷っている1年生の方々にも、細かい部分までサポートして下さり自分の勉強に集中することが出来る史学科を強くお勧めすることが出来ます。

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Mさん 2022年度卒業(日本史)
市役所勤務

私は社会の教師をしていた両親の影響もあって、子供の時から歴史に興味があり、大学でも迷わず史学科に進み、日本古代の朝廷の儀式や文化を知ることが楽しかったため、古代史ゼミに所属しました。

古代史ゼミでは、漢文の史料を多く扱いますが、語句の意味や文章が書かれた背景などを理解した上で、いくつかの史料をもとに見解をだすことは難しいと思うことばかりでした。それでも私が楽しく学び続けることができたのは、優しく一つひとつ丁寧に教えて下さる先生や、一緒に図書館で参考文献を探しながら、意見を交換し合える頼もしい仲間たちがいてくれたからです。このように親しみやすく、学生同士の仲が良いというのが聖心の史学科の一つの特徴なのではないかと思います。

卒業後は市役所に勤務することになりますが、大学で学んだことが活かせないということはありません。どの地域にも積み重なった「歴史」があります。大学で学んだ歴史を追究する意欲やそのために培った能力は、その地域の新たな魅力を見つける際の大きな力に繋がります。

史学科には頼もしい先生方と仲間たちが、そして自分の興味関心があることを、とことん追求できる環境があります。これから史学科に進学する皆さんが、やりたいことを追究できる実りある学生生活を送ることが出来るよう、心から祈っています。

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Sさん 2021年度卒業(日本史)
聖心女子大学大学院 文学研究科史学専攻日本史コース在学中

この地球上には多様な生物が暮らしていますが、物事の起源や人々のドラマを物語る「歴史」という営みを持つのは私たち人類だけです。そして歴史には、「いま」を理解し、より良い明日を切り拓くためのヒントが詰まっています。 

聖心の史学科は、学生の自律性を尊重した自由度が高いカリキュラムです。そのため、資格課程や留学、課外活動など「大学生のうちにやりたいこと」と専門的な学びを、無理なく両立することができます。私自身も日本近現代史ゼミで昭和戦前期における日本陸軍の研究を行いながら、中学校社会科と高等学校地理歴史科・公民科の教員免許状を取得しました。

史学科での4年間は、定説を闇雲に暗記するのではなく、「自分はどう考えるか」ということと向き合い、自分の言葉で思索をした実りある時間でした。後半の2年間はコロナ禍でしたが、それでも充実していたという実感があるのは、先生方や友人たちからの刺激をもとに、少しの興味や「好き」という気持ちが自分の専門性へと昇華していく楽しさがあったからだと思います。この楽しさに誘われて、春からは大学院でより専門的に歴史学の研究を行うことを決めました。

私たちは日々、人類史上最も新しい日を生きています。そしてその新しい日は常に、積み重ねられてきた歴史の上にあります。その悠久の時の流れを感じつつ、多様な友人たちとともに、手厚くサポートをしてくださる先生方の元で学べる史学科を、私は皆さんに自信を持ってオススメいたします。

これから聖心で学ばれる皆さんが、実りある豊かな学生生活を送られることを心よりお祈りしております。

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Kさん 2021年度卒業(世界史)
株式会社ドレステーブル勤務

大学入学後、第二外国語で韓国語を学んでから、韓国に興味を持つようになりました。その中で、韓国の文化がどのように形成されたのか、歴史を学びたいと思い史学科に進学しました。 

大学3年次には韓国へ1年間の交換留学を行ない、実際に現地の大学で歴史を学んだり、歴史的建造物を真近で見て学ぶ機会を得ました。留学期間は、単位のことなどで不安もありましたが、ゼミの先生が手厚くフォローして下さり、余裕を持って4年間で卒業することが出来ました。

卒論も朝鮮に関するテーマについて研究しました。留学で培った韓国語のおかげで、韓国語の資料と日本語の資料の両方を使うことができ、より中立的な立場で研究が出来たと思います。この4年間で、全てのものには歴史があり、様々な角度からその歴史を学ぶことで、物事の多面性を理解して判断する力が身についたと思います。

卒業後は、主に欧州の高級食材を扱う企業に就職する予定です。まずは、その企業と食材の歴史を学び、お客様を笑顔にするご提案をしていくつもりです。

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Yさん 2021年度卒業(世界史)
ショッピングセンター勤務

私は幼いころからクラシックバレエを習っていて、バレエやミュージカルなどの舞台が好きであったということもあり、題材としてよく扱われる西洋に対し、とても興味がありました。高校生の時に観た「エリザベート」というミュージカル作品から、ハプスブルク帝国に興味を持ち、ハプスブルク史を専門に研究をなさっている桑名先生がいらっしゃることを知り、この大学への進学を決め、ヨーロッパ現代史ゼミに所属しました。

卒業論文の執筆だけに限らず、大学での学びは高校までとは違い、より専門性が高く深い学びを得ることができる楽しさを実感することができました。また、膨大な情報の中からピンポイントでほしいものを探し出し、その情報が正しいのかそうではないのかを、自分なりに選別して結論を見出すことは、今後の人生においても活かすことができるのではないかと感じますし、何より史学科で学んだからこそ身についた力なのではないかと思っています。

大学生になってから、博物館や美術館に足を運ぶようになり、そういった施設での学びについて理解を深めたいという思いから、博物館学芸員資格課程の履修もしていました。博物館の運営や現代における課題点、生涯学習の大切さを学ぶことができました。

課外活動では、ミュージカル研究会に所属し、毎日勉強と公演のための稽古に大忙しでしたが、大切な友人に出会うこともでき、大変充実した大学生活を送ることができました。

史学科はとてもアットホームで、親しみやすい先生方ばかりですし、熱意をもって学ぶ姿勢にはとことん向き合ってくださいます。これから大学に入学する皆さんが、たくさんの学びを得ることができますよう、心からお祈りしています。

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Tさん 2021年度卒業(世界史)
ドイツ留学準備中

クロアチアのスプリトにあるディオクレティアヌス宮殿にて。

幼い時ある映画に出会ってから私の興味の対象はいつも「ドイツ」でした。大学に入ったら史学科に所属し、ドイツに留学してドイツでドイツの歴史を学びたいというのが私の目標だったので、史学科を選択することに迷いはありませんでした。

史学科では、興味深い授業を受け、一つのテーマに対して様々な角度から意見を出し合える友人たちと共に過ごし、たくさんの本を読んで、様々な経験をして、とても充実したものでした。

そして私は2020年大学3年生の1年間ドイツにあるボン大学で念願の留学を果たし、その際にドイツで出会った友人のおじいさんやおばあさんから東ドイツにいた頃の話をお聞きする機会がありました。その時に大学で学び、考えてきた歴史の出来事は、ある人たちが歩んできた人生であると実際に感じた時に、歴史をただの過去の出来事ではなく現在にもつながる生きたものであると強く感じ、歴史を学ぶことの大切さを再確認しました。

そのような経験を生かし、卒業論文は留学中に一番関心を持った「ドイツの脱原発」のテーマで過去から現在に通じる問題に関してまとめました。

史学科では何かをやりたい、知りたい、調べたいと思えばそれが叶う環境です。私は長年の目標であった留学も叶い、そして満足のいく卒業論文も書き上げることができました。また優しくて面白い教職員の方々や、意欲的な学生が多く、充実した学生生活を送れることができます。

これから大学に入学する皆さんが何かに興味を持ちそして挑戦し、充実した学生生活が送れますよう祈っています。

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Mさん 2020年度卒業(日本史)
アパレル業界勤務

子供の頃から日本の歴史・文化が好きで、大学ではより専門的に日本史について学びを深めたいと思い、史学科への進学を決めました。

中高での「受動的な学び」から、大学では「能動的な学び」を通じて日本の歴史の世界に触れ、研究に励みました。史学科では少人数だからこそ先生方からの手厚いご指導、共に学ぶ友人との濃密な関係の構築、そしてなにより座学だけでなく実地での学びの機会の多さが魅力でした。学科旅行、ゼミ旅行、校外研修から得たのは知識だけでなく、学ぶ楽しさも体感することができました。

私は日本中世史を専門とする石原ゼミに所属し、卒業論文では室町時代の饅頭についての研究をテーマにしました。史料を集めて分析をし、見解を出す難しさもありましたが、先生のフォローもあり、楽しみながら執筆できました。

博物館学芸員の資格取得に向けた勉強や、聖心RadioStation(ラジオ放送部)の活動も、史学科だからこそ両立でき、最後まで妥協することなく、やりたいことを全力でやることができました。

現在はアパレル関係の仕事をしており、店舗でお客様と向き合う毎日です。どんなことでも楽しみ、能動的に学ぶ姿勢をこれからも忘れずにいたいと思います。

これから大学へ入られる皆さんも、これがやりたい、という希望をしっかり叶えながら、学ぶ楽しさを体感する4年間をお過ごし下さい。

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Bさん 2020年度卒業(世界史)
株式会社福砂屋勤務

私は小学生の頃から歴史に興味があり、大学でも迷うことなく史学科に進みました。日本史と世界史、どちらにも興味がありましたが、なんとなく中国史を学びたいと思い、世界史コースを選択し、東アジア史ゼミに所属しました。

東アジア史ゼミは、割合少人数なこともあって、和気藹々とした雰囲気の中で勉強できました。聖心祭の展示をしたり、学外研修に行ったり、授業外でも先生やゼミの仲間と楽しい時間を過ごせたことは、大切な思い出となりました。

聖心史学科の特徴の一つとして、「アットホームな雰囲気」があります。「アットホーム」という言葉、一見うさん臭いかもしれませんが、本当に親しみやすい人柄の先生方が多く、学生のお喋りにもつきあってくださいますし、勉強に関する相談もしやすいです。史学科の仲間も、みんな歴史好きという共通点があるため、歴史に関する話題で盛り上がることがよくありました。

史学科では、歴史上の出来事だけでなく、その背景・原因・影響なども含めて、深く、また幅広く勉強することができます。一問一答形式の、高校までの歴史とは異なります。「歴史は暗記教科ではなく、調べ、考え、解き明かしていく学問なんだ」と、この4年間を通して実感しました。

歴史が好きな方、「詳しくないけどちょっと興味ある」という方、ぜひ史学科にいらしてください。愉快な先生方と楽しい仲間たちが、あなたを待っています!

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Iさん 2020年度卒業(世界史)
IT商社勤務

歴史好きが基本にあって、しかも興味関心の幅が広かった私にとって、史学科の提供する「多彩な学び」はぴったりでした。

史学科ではヨーロッパ近現代史ゼミに所属し、中東欧地域を中心に各国の文化や政治について理解を深めました。他学科の副専攻や博物館学芸員課程、聖心と協定を結んでいる上智大学や青山学院大学の授業も受講して学びの幅が広がりました。同時に色々な授業に参加していたので、両立に苦労することもありましたが、物事を多角的な視点で見る能力が身につきました。

卒業論文では、「ナチス・ドイツの音楽統制が日独クラシック音楽界に与えた影響」をテーマに選びました。音楽家の置かれた状況から文化統制を捉え直し、政治的視点だけでは語れない戦時下の芸術の在り方を知ることができました。

史学科での4年間は、ひたすら自分の興味を突き詰める日々でした。充実した学習環境、そして同じ熱量で歴史に向き合う友人たち。史学科で過ごした日々は、私にとってかけがえのない宝物です。これから史学科に進学される皆さんを、ステキな出会いと実りある学生生活がきっと待っています。

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Kさん 2020年度卒業(世界史)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所勤務

就職活動中、「なぜ史学科(世界史コース)を選んだのか」と質問されました。私は「より良い世界をつくる人になるために、過去を学びたいと考えたから」と答えました。大げさかもしれませんが、歴史を学ぶことは、現代の課題解決の第一歩のように思っています。国家間の衝突も、今もなお続く差別や偏見も、その根本的な原因や鍵となるものは歴史の中に隠されているからです。

ユダヤ人問題に関心があるので、卒業論文は「ユダヤ人の財産収奪とその返還」というテーマで執筆しました。第二次世界大戦中にユダヤ人の財産がどのように収奪され、そして返還が行われようとしたのか、という内容です。このテーマだと、私の卒論は過去の出来事を調べただけ、と感じる方もいるかもしれませんが、ユダヤ人財産返還を求める裁判は現在も続いています。卒業論文の執筆を通して私は「現在の問題を考えるとき、歴史から目を背けることはできない」と強く感じました。

私は現在、海外関連の案件を数多く扱う法律事務所に勤務しています。史学科の授業で英語の文献を読めるようになったこと、世界のあらゆる問題に興味が持てるようになったことは、今の職場でも役にたっています。史学科に入って本当に良かったです!

追伸:もし、ユダヤ人財産の歴史に興味をお持ちの方には、「黄金のアデーレ 名画の帰還」という映画をおすすめします♪

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Hさん 2020年度卒業(世界史)
株式会社TDモバイル勤務

私が史学科を選んだ理由は、自分と同じように歴史に興味を持つ人たちと一緒に、充実した大学生活を過ごしたいと思ったからです。史学科はとてもアットホームで、学生同士はもちろん、先生方や研究室の方々にもたくさんサポートをして頂きました。

ジェンダーや人種問題に興味を持っていた私は、アメリカ史の授業で女性や黒人など様々な視点からの歴史の見方を学び、人種や男性、女性によって様々な歴史の見え方があることに、改めて気付かされました。現地でもっと学びを深めたいと思い、2年次の夏にアメリカへ1ヶ月間、3年次にドイツへ半年間留学しました。このように積極的に行動できたのは、史学科での学びが根底にあったからだと思います。

現在は情報通信業界で働いていますが、技術が日々進化していく中で、最新で最適な形でサービスを提供するため、常に新しい知識を身につけていく必要があります。史学科で身につけた興味を追求する心、留学で養った適応力が現在とても役に立っています。史学科には、自分の興味・関心をとことん追求できる環境が整っています。皆さんもぜひ史学科に進学し、やりたいことに積極的に挑戦してみてください。

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Hさん 2019年度卒業(日本史)
不動産会社勤務

私は酒井先生の日本近世史ゼミに所属し、徳川将軍家への皇女和宮降嫁について卒業論文を執筆しました。2年生の時は史料を読むのに多大な時間がかかり、大変なこともありましたが、先生方のご指導により、4年次には一人で史料を読み進めることができるようになり、無事卒業論文を執筆できました。

史学科では中学高校の歴史とは異なり、専門的な勉強をするため、それまでとは違う面白さを発見できます。日本史コースの学科旅行や、瀬戸内しまなみ海道へのゼミ旅行では、実際に歴史を感じながら学びを深めることができました。

勉強以外ではサークル活動、習い事、旅行、アルバイトなど興味があることに前向きに取り組み、幅広い交友関係を得て充実した4年間を過ごすことができました。これから聖心の史学科で学ばれる皆さんが、充実した学生生活を送られますよう、心からお祈り申し上げます。

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I さん 2019年度卒業(世界史)
建設会社勤務

私は幼い頃から歴史が好きで、大学でもっと深く歴史を学びたいと思い、史学科に進学しました。

ヨーロッパ史 のなかでもハプスブルク家やプロイセンに興味があったので、桑名先生のゼミに入りました。卒論では七年戦争のころプロイセン軍にいたスイス人の自伝をもとに、プロイセン絶対王政期の軍隊と社会についてまとめました。授業では過去の時代だけでなく、歴史を学んだからこそ見えてくる現在の世界情勢についても、皆で議論したことが印象に残っています。

ゼミ旅行では徳島県鳴門市の大塚国際美術館とドイツ館を訪問し、日本にいながらヨーロッパとの交流を感じることができました。聖心祭ではドイツとオーストリアのグループに分かれ、ゼミ旅行の経験も生かして展示と発表を行いました。ハプスブルク展の見学にも出かけ、先生の解説を聞きながら鑑賞するという、贅沢な時間を過ごしました。

入学した時から教員免許取得をめざしていたので、史学以外の科目も多数履修しました。たいへんでしたが幅広い知識を得ることができ、教育実習も経験して5種の免許を取得できました。課外活動ではリタジーサークルという聖心伝統のサークルで部長を務め、大学行事や学生ミサにて司会をする機会を多くいただきました。現在は建設会社に勤務し、東京や日本を代表するような建物の建設に携わっております。

大学生活をつうじて、同じ歴史が好きな仲間と出会えたことは人生の宝です。皆さんも興味のあることにとことん向き合い、学ぶ楽しさを知ってもらえればと思います。

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Tさん 2019年度卒業(世界史)
株式会社セブン&アイ・ホールディングス勤務

聖心に入学してすぐの1年次に史学科の授業をいくつか履修し、高校までの暗記の歴史ではなく、双方向的に歴史をみていく面白さに気付かされました。高校では世界史を1年しか学んでいなかったので、史学科でやっていけるのか不安もありましたが、2年次の必修科目でさまざまな国の歴史にふれ、あまり知識のなかった私でも基礎から楽しく学ぶことが出来ました。

私はディズニーなど、アメリカのアニメーション作品が大好きで、とくに第二次世界大戦中にディズニーが制作したプロパガンダ映画に興味があり、卒論のテーマにしたいと考えていました。そのためアメリカ史ゼミとヨーロッパ近現代史ゼミを掛け持ちし、発表する機会が多い分、段々とプレゼンテーション能力も高まった気がします。単なる作品の評論ではなく、表象研究として、それぞれのアニメーション作品にはどのような戦略があり、どのようなメッセージを観客に発信していたのかを、総合的に分析することを意識して取り組みました。博物館学芸員課程も履修しましたが、必修科目のほとんどが史学科開講科目で、展示品から歴史を伝えていく重要な役割を学芸員が担っていることを改めて感じました。

現在私はセブン&アイ・ホールディングスに勤務していますが、史学科で身につけた総合的な分析力は、お客様のニーズに応えていく上で大きな力になると感じています。興味があるものについて学び、考えた4年間は本当に充実していました。皆さんもぜひ聖心の史学科を検討してみてください。

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O さん 2019年度卒業(世界史)
國學院大學大学院 文学研究科博物館学コース在学中

勉強する楽しさは、自ら進んで学ぶことにあると私は考えています。内容は何でもいい、ただ気になったことをとことん突き詰めていく。これが学ぶ楽しさだと思います。

高校までの世界史は、教科書にそくして学ぶものでした。物語のように楽しんでいた私にとっては、それも苦ではありませんでしたが、大学の史学には暗記の必要はなく、「気になったことをとことん突き詰める」学問です。私はイギリスの自然保護運動に関心をもち、卒論にまとめましたが、 『ピーター・ラビット 』の著者ビアトリクス・ポターも関係していて、調べれば調べるほど、知らなかった事実が出てくるのに驚きました。

現在私は國學院大學大学院で、博物館学芸員をめざして勉強しています。学校では経験できない学びを提供することのできる博物館で、今度は私自身が歴史の楽しさを教える側に立ちたいと思ったからです。私の進学した博物館学コースでは、博物館の存在意義や資料の展示方法・保存方法など、博物館に関係する様々な事柄について学びます。聖心の史学科で知った自主的な学びの楽しさは、研究の喜びとなって、今も私の心の中に根づいています。

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Oさん 2019年度卒業(世界史)
法律事務所勤務

私はカトリックの高校で宗教を学び、大学に入ってからもキリスト教の各宗派をはじめ、イスラム教、ユダヤ教、仏教、神道について学んできました。人々の心の支えとなることもあれば、時には人の命を奪う理由ともなる宗教。その偉大さと恐ろしさを感じ、ユダヤ人迫害の歴史に関心を持つようになりました。

史学科ではヨーロッパ近現代史ゼミとアメリカ史ゼミに参加し、ユダヤ人と黒人に対する迫害の共通性について考え続けました。卒業論文では反ユダヤ主義が引き起こした「ドレフュス事件」をテーマに選びました。これは19世紀末、革命を経て自由の国になったはずのフランスで、ユダヤ人将校が無実の罪を着せられた事件です。3年間聖心祭実行委員も経験し、難しいことですがさまざまな意見をとりまとめ、問題を解決する能力が身につきました。

宗教や人種による差別が、今日でも世界中にあふれていることを私たちはよく知っています。歴史を学んで面白いと思うのは、「今」につながる学問であることです。歴史を学びたいと考える皆さんが一人でも多く聖心の史学科に進学され、実りある学生生活を送れますよう、心から願っています。

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Hさん 2018年度卒業(世界史)
日立グループ企業勤務

私は子供の頃から世界史が大好きで、大学でも世界史を専攻すると決めていました。とくに宗教間の対立に関心があったので、大学でもそれに関係した授業をなるべく履修するようにしていました。中高をカトリックの女子校という環境で過ごしてきた私は、それぞれの宗教の考え方、文化、歴史を知り、自分とは全く違った価値観に触れることで、偏った認識に立って世の中を見ることの危険性を痛感しました。

中でもハプスブルク帝国とイスラム教圏の歴史に興味があったので、桑名先生の中欧史ゼミと齋藤先生の西アジア史ゼミの2つに所属し、卒業論文でも16世の「ハンガリー三分割」をテーマとして取り上げ、ハンガリーを舞台にしたハプスブルク帝国とオスマン帝国の数世紀にわたる戦いと、ハンガリー社会への影響をまとめました。

大学では勉強以外でも自分の好きなこと、興味のあることにどんどん挑戦したいと思っていたので、なぎなた部、聖歌隊、ドイツ研究会に所属し、それぞれの活動に積極的に取り組みました。また、1年生の時から週に1度、学外の難民支援団体の活動に参加し、外国人の方に日本語を教えるボランティアを行ってきました。この活動を通し、いろいろな人と接するためのコミュニケーション力を養い、広い視野に立って問題意識を持つことを学べたと思います。

こうした活動が評価されたのか、卒業時には思いがけず、マグダレナ・ソフィア・バラ賞をいただくことができました。現在は日立グループの企業で事務機器のリース事業を担当しています。

これから大学に入学する皆さんも、ぜひ興味のあることに積極的に挑戦し、自分の世界を広げていってください。

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Dさん 2018年度卒業(世界史)
一橋大学大学院 社会学研究科在学中

私は高校生の時からタイタニック号の沈没事故に関心を持っていたので、卒業論文ではそれに関連するテーマを扱いたいと入学前から漠然と考えていました。史学科の世界史コースに進学してからはアメリカ史ゼミに所属し、3年次には「博物館展示における表象」、4年次には「白人性」について学びました。また大学の副専攻制度を利用して、3年次には心理学科の認知心理学ゼミにも所属し、「記憶」について学ぶことができました。

3年次の終わりになって、最終的に卒業論文のテーマとしては、タイタニック号沈没事故における生存者(当事者)の記憶と事故を経験していない私たち(第三者)による表象との関係性について考えることに決めました。歴史学と心理学両方の分野での学びがあったからこそ、自分自身が納得のいくテーマを設定し、自分が本当に書きたかった論文を書き上げることができたのだと思います。

私には将来ダンサーになるという夢があり、4年次には就職活動をせずにダンスの練習に打ち込んでいました。自分が大学院に進学することは想像していませんでしたが、卒業論文を指導して下さった先生方からのアドヴァイスもあり、一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻に進学し、記憶と表象というテーマについて、さらに研究を続けるチャンスをいただきました。これからも夢をあきらめることなく、ダンスと両立しながら、大学院での研究に励んでいきたいと思います。

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Wさん 2017年度卒業(日本史)
学習院大学大学院 人文科学研究科在学中

私は日本中世史ゼミに所属し、戦国時代の将軍が大名たちに贈る「名前」についての卒業論文を執筆しました。在学中は聖心で勉強するだけでなく、交流学生制度を利用して上智大学の講義を受けたり、学外で開かれる学会・研究会に参加したり、学芸員に興味があったため美術館でアルバイトをしたりと、興味を持ったことは何でも挑戦するようにしていました。

歴史好きなため部活動はなぎなた部に所属しており、戦国期の古流薙刀のお稽古に励むなど、勉強以外でも充実した学生生活を送ることができました。聖心で得たなぎなたとのご縁は、卒業した今でも続いています。

大学での日本史には、高校で求められる暗記力とは異なり、パズルを解くような論理的に考える力が求められます。最初はその違いに戸惑いましたが、すぐにこの謎解きのような面白さが好きになりました。

4年最後の1年間は大学院受験・卒論執筆のために毎日研究室に通い、くずし字で書かれた史料を読解し、史料から得られた大量のデータをもとに、今まで誰も考えつかなかったオリジナルの説を導き出すことに没頭しました。この聖心で身に付けた論理的に考える力は、現在大学院でより深い研究をする上でも無くてはならないものだと感じています。

本学の史学科は先生と親しみやすく、学びたい者にはいくらでも背中を押してくださいます。皆さんもぜひ聖心の史学科で、ご自身の興味分野について楽しく学んでいただければ幸いです。

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Aさん 2016年度卒業(世界史)
IT企業勤務

1年生の頃、連日世界で起こっているニュースを見て、今の世界で起こっている諸問題の原因はなんだろうと考えていました。そこで、歴史なら現在の情報だけでなく、過去に遡って様々なことを知り、現状をより理解できるのでは、と思いました。

歴史は高校の頃から好きで、入試の時は日本史選択でしたが、せっかく与えられた時間なら自分が面白いと思える学問をやってみようと世界史を選びました。

歴史とは、重箱の隅をつつくような暗記や細かい知識を学ぶものではありません。現代の問題に注目しつつ、背景の歴史を探り、今の世界を多面的に理解する学問です。

聖心の史学科では、一つの国に関心を限定する必要はなく、自分が興味を持っているさまざまな地域の歴史を自由に学ぶことができます。私はヨーロッパから中東、東南アジアまで、幅広い国々の歴史を学びました。ゼミでの議論を通して培われた思考力や、卒業論文執筆を通じて身についた自己管理能力のおかげで、大手IT企業の総合職として採用されました。大学時代に身につけた力を、社会に出てからも存分に活用していきます。

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Fさん 2016年度卒業(世界史)
株式会社星野リゾート勤務

私は中高時代、歴史がとても苦手でしたが、大学に入ってから、史学科の授業で「歴史は過去との対話である」という話を聞いたことがきっかけで、歴史に対する認識を改め、世界各国の歴史や文化に触れられる世界史コースに進むことを決めました。

史学科は比較的ゆったりと学べる環境が整っており、学生の主体的な学びや活動を尊重しているように感じます。私自身、主専攻のほかに、副専攻と博物館学芸員課程を履修し、課外活動では学内のグリークラブで部長として活動をしていました。また、卒業論文も副専攻で学んだ心理学を絡めた研究を行い、多角的視野から歴史を学ぶことができました。

歴史を学んだことで、物事を様々な視点から考察する力を養えたと感じております。また、私の場合は史学科に進んだことで旅行に興味を持ち、春から星野リゾートに就職することになりました。史学科での学びは、皆さんにこれまで知らなかった新しい知識・思考・視野を与えてくれると思います。私のように、かつて歴史が苦手だった方も、ぜひ史学科の門を叩いてみてください。

これから聖心女子大学史学科で学ばれる皆さんが、充実した大学生活を送られることを心からお祈り申し上げます。

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Iさん 2016年度卒業(世界史)
早稲田大学大学院教育学研究科卒業 株式会社朝日新聞社 メディアビジネス局勤務

「歴史の面白さ」とはなんでしょうか。私は子供の頃から歴史に興味を持っていたため、史学科への進学を決めましたが、聖心の史学科ではじめて「学問」としての「歴史の面白さ」を学びました。歴史とは、大きな時の流れだけではなく、その時、その一瞬に生きた人々に着目し、彼らの「人生」そのものを研究する学問であり、そこに歴史を学ぶ醍醐味があるのではないかと私は思います。

こうした視点を意識しながら、大学では主に中世ヨーロッパ、特にフランスの宗教史についての学びを深める中、より広い視野で様々な地域の歴史を学びたいという思いから、ドイツ史のゼミにも所属しておりました。また歴史学の面白さをより多くの人々に知らせたい、と願う気持ちから教員を志望し、中高社会科教員免許取得のため努力を重ねました。このほか課外活動では聖心祭実行委員をつとめ、ミュージカル研究会に4年間所属して公演に参加することができ、勉強以外でもたいへん充実した大学生活を送ることができました。

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Nさん 2016年度卒業(世界史)
県庁勤務

私が歴史を学ぼうと考えたきっかけは、アメリカ史の授業でした。高校まで歴史が得意でなかった私ですが、授業の中で歴史を知ることは今の私達を知ることである、という歴史を学ぶことの意義や必要性を感じ、不安ながらもそこに飛び込む決意をしました。

一番の不安要素は歴史について余り知識がないという点でしたが、史学科で学ぶのは知識ではなく「物事を正確に捉え、分析・理解する」能力です。歴史資料を読み取り分析をする訓練を重ねる中で、そうしたスキルはしっかりと身についたと感じています。歴史資料の読み方も一から丁寧に教えてくださったので、元々知らなかったという事は問題になりませんでした。歴史に詳しい方にとっても、高校までの歴史の授業とは違う形の学び方をしますので、得るものは多いと思います。

史学科は時間割の組み立てに比較的自由が利くため、公務員志望の私も授業との両立ができ、無事第一志望である県庁への就職を決めることが出来ました。聖心の史学科で学んだ「物事の捉え方」は就職活動で役立っただけでなく、社会に出てからも様々な場面で必要となるものであり、その意義深さを身にしみて感じる毎日です。

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Kさん 2015年度卒業(日本史)
上智大学大学院修士課程在学中

私は日本古代史ゼミに所属して、菅原道真を中心に御霊信仰についての卒業論文を執筆し、日本中世史ゼミにも参加していました。聖心では日本史の勉強だけでなく中学・高校の社会科・宗教科の教員免許の取得、リタジーサークルでのミサ運営のお手伝い、他大学の部活への参加、塾講師のアルバイトなど、興味のあることを何でもやってみようと、忙しい日々を送っていました。

卒業後は大学院に進学したいと考えており、専門の近い先生のおられる上智大学が第一志望でした。幸運なことに私が4年生の時、聖心と上智大学との間に交流学生制度ができ、ご指導いただきたいと考えていた先生の講義を正式な受講生として受けることができました。さらに大学院ゼミやゼミ旅行にも参加させていただき、上智の院生の方々から卒業論文について助言をいただくこともできました。その結果、晴れて上智大学大学院に入学し、充実した日々を送っております。

聖心の史学科には、興味のあることを探求する人を応援してくれる環境が整っています。先生との距離が近く、学びたい意欲に大いに応えてくださり、きめ細かいご指導を受けることができます。皆さんもぜひ、好奇心を持って様々なことに取り組んでみてください。

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Nさん 史学(世界史)専攻 2015年度卒業(世界史)
長島・大野・常松法律事務所勤務

私は現在、総合法律事務所に秘書として勤務し、主として企業間の訴訟案件を扱う弁護士を担当しています。裁判所へ提出する書面の準備や弁護士のスケジュール管理等、秘書業務の範囲は本当に広いと感じます。聖心では大英帝国の植民地政策を中心に勉強し、法律の知識は全く持たずに入所しましたが、先輩の指導のおかげで、弁護士をサポートできる範囲が日々広がっていく手応えを感じています。

大学時代、自分から積極的に情報を集め、選んだデータをとことん掘り下げることで養われた能力は、社会に出てから本当に役立っています。弁護士秘書の仕事では、大量の法律文書のチェックなど、細かい作業を任されることもありますが、歴史の勉強で身についた根気と粘り強さで乗り切っています。

歴史学は一つの物事をさまざまな角度から考えていく、論理的な学問です。これからも聖心の史学科で学んだ広い視野と論理的思考力を生かし、自分に今何が求められているのか、そして将来何が求められていくのかを的確に判断し、弁護士から信頼される存在になりたいと願っています。

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Yさん 史学(世界史)専攻 2015年度卒業(世界史)
韓国留学中

私は世界史コースの東アジアゼミに所属し、特に韓国に関して深く掘り下げて学びました。幼い頃、韓国語を学ぶ環境で育ち、何かと縁のある国である韓国について学びたい、と考えたからです。

聖心での卒業論文では、韓国の食文化と儒教との関係について論じました。様々な文献を収集してまとめ、プレゼンを何度か行う中で、先生からのご指摘、同じゼミ生の質問や意見を取り入れ、論文を完成させることができました。

卒業後は現地で学びたいという意欲が湧き、現在は韓国加平郡の語学学校で、多国籍なメンバーと寮生活をしながら大学院進学をめざしています。大学での講義や卒業論文の執筆を通して学んだ韓国の文化を、実際に肌で感じる毎日です。

歴史を学ぶことは、単なる過去の出来事だけでなく、現在の国際関係を考え、さらに未来へと繋いでいくための鍵となります。また海外で生活する際にも、その国の歴史的背景を知ることは、相互理解と意思疎通のために大きな助けになると感じています。

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Iさん 史学(日本史)専攻 2014年度卒業 (日本史)
株式会社イッセイミヤケ勤務

私は日本中世史ゼミに所属し、戦国時代の武将、竹中半兵衛をテーマに卒業論文を執筆しました。大学の歴史の勉強では暗記は必要なく、史料を読んでその裏にある意味や理由を、自分なりに考える力が何よりも大事です。聖心で学んだこの「考える力」は卒業後の仕事にも役立っています。

イッセイミヤケの特色である、ものづくりへのこだわりに感銘を受けたことがきっかけとなり、現在は丸の内の店舗で販売業務に携わっています。海外からのお客様も多く、最初のうちは言葉の壁を感じたり、意思疎通がうまく行かなかったりという経験もしました。どうしてそうなったのか、理由を考えることで接客のあり方や仕事の進め方を工夫することができ、しだいにお客様との信頼関係を築けるようになりました。

大学時代、皆で史跡巡りをしたり、旅行に行ったりしたことは今でも大切な思い出です。勉強だけでなく、いろいろなことにチャレンジして、大学生活を全力で楽しんでください!

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Wさん 2013年度卒業(日本史)
文書館勤務

私は現在、公文書を扱う公共機関に勤務し、歴史書の編纂に関わっております。本文の校正作業や昔の女官日誌の翻刻、資料の原稿化・採録など作業は様々です。たいへんな仕事ですが、自分が一つの書物を作ることに関わっているという面白さ、普段目にすることのできない資料や情報に思いがけず遭遇できる嬉しさがあります。

私は聖心の史学科で、相手の言わんとすることを的確に理解し自分の意見や考えを具体的に表現していくコミュニケーション能力やプレゼン能力を学びました。特に日本史の先生方と近い距離でお話できたのは、何者にも代え難い経験でした。先生方はそれぞれの分野の専門家ですから、面白いお話を沢山知っていらっしゃいます。特に史学は面白い先生が多いと思います。

これから入学する皆さん、大学時代の4年間をどうか大切になさり、楽しく有意義な学生生活を過ごして下さい。

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Tさん 史学(西洋史)専攻 2012年度卒業(世界史)
独立行政法人勤務

私は4年間の学生生活で、物事を様々な視点から見ることと、どんなことに対しても一生懸命取り組むことの大切さを学びました。
聖心女子大学では学科の選択が2年次からなので、様々な知識を得たうえで「何を研究したいか」を決めることができます。
これは他大学ではなかなか味わえるものではなく、どんなことに興味がわくかわからなかった私も、じっくりと考え、選択することができました。 そうして選択した史学科西洋史コース(現・世界史コース)では、ドイツ近現代史について学び、授業を受けて興味をもったドイツ語の検定試験を受験したり、他コースの授業も受けてみたりと、少しでも興味がわいたら積極的に取り組みました。
資格課程も履修していたので決して楽なスケジュールではなく、また苦手な授業もありましたが、様々な視点から観察して自分が興味があることと繋げてみたり、先生に面白い小話がないか質問しに行ったりと工夫することで、克服していきました。

こうした充実した学生生活は、もちろん私一人でできたわけではありません。一緒に授業を受ける友人、教職員の方々や家族など、たくさんの方々に支えられて、忙しい中にもとても楽しい学生生活を過ごすことができました。
現在は独立行政法人に勤務していますが、聖心女子大学で学んだ「物事を様々な視点から見る」「どんなことにも興味をもち、一生懸命取り組む」という姿勢は、仕事をするうえでも重要だと実感しています。
これから聖心女子大学で学ぶ皆さんが、充実した学生生活を送れるよう祈っています。

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Tさん 史学(日本史)専攻 2010年度卒業 大学院史学専攻2012年度修了(日本史)
国立公文書館勤務

私が史学に入ったのは、日本史が大好きで、武士に興味があったからです。深井雅海先生のご指導を受けながら、とくに江戸幕府と藩(大名)との関係について学びました。授業ではいろいろな古文書の解読をしましたが、「忍者」として超人的な人物に描かれる「御庭番」の日記が特に印象深く、身近に感じました。当時の人々の思いや社会の様子について、少しずつ自分でも読めるようになると、今まで学んできた日本史の知識と実際が全く違うことに気づき、自分の目で歴史を確かめる面白さを実感しました。

卒業後、聖心女子大学修士課程、國學院大學大学院博士課程を経て、現在は国立公文書館で公文書専門員として勤務しています。聖心在学中に学んだ、客観的かつ広い視野に立って物事を考える姿勢は、現在の仕事にも活かされています。

私は江戸時代に興味があって日本史を学びましたが、極端にいえば何にでも、どんな物事にも歴史はあるのです。ぜひ聖心の史学科で、ご自身が興味を持たれていることを、歴史学の観点から学んでいただけると嬉しいです。

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