教員紹介

日本史コース

佐々木 恵介(ささき けいすけ) 古代史

〈専門領域〉
日本古代史。おもに平安時代の官司(役所)で、どのように仕事が行われていたのか、それは前後の時代に比べてどのような特徴があるのか、さらに現代の企業や役所での仕事のしかたにどのような影響を及ぼしているのか、などを調べています。
〈最近の業績/仕事〉
論文として、
  • 「古代日本の名簿に関する試論」(『律令制と古代国家』吉川弘文館、2018年)
  • 『日本古代の官司と政務』(吉川弘文館、2018年)
一般読者向けの概説書として、
  • 『日本古代の歴史4 平安京の時代』(吉川弘文館、2014年)
  • 『天皇の歴史03 摂政・関白と天皇』(講談社、2011年)
〈ひとこと〉
日本古代史のゼミでは、奈良・平安時代の漢文史料を読み、そこからどのようなことがわかるのかを考えていきます。また、希望があれば研修旅行を行いますが、それ以外でも、さまざまな機会を利用して、歴史の舞台を実際に訪れてみてください。

石原 比伊呂(いしはら ひいろ) 中世史

〈専門領域〉
室町時代の公武関係論(将軍家と天皇家の関係)
〈最近の業績/仕事〉
  • 『北朝の天皇』(中公新書、2020年)
  • 『足利将軍と室町幕府』(戎光祥出版、2017年)
  • 『室町時代の将軍家と天皇家』(勉誠出版、2015年)
  • 「中世天皇制と学芸」(『歴史評論』836、2019年12月)
  • 「室町幕府将軍権威の構造と変容」(『歴史学研究』963、2017年)
〈ひとこと〉
中世史ゼミは「よく学び、よく遊べ」を実践しようとするアグレッシブなゼミです。前提としての「よく学び」の部分については一定の勤勉さを求めますが、大学時代におけるゼミ生活の比重を高く持ちたい学生に満足してもらえるようゼミを運営しています。

酒井 一輔(さかい かずほ) 近世史

〈専門領域〉
江戸時代から幕末維新期の経済史。近世後期に地域経済や地域社会が発展・活性化していった仕組みについて、藩や村・町の財政、商人・豪農の活動に注目して研究しています。
〈最近の業績/仕事〉
  • 「近代移行期における共有財産の再編と地域統合―近世的遺産の所有権と分割・維持問題」(『社会経済史学』84-2、2018年8月)
  • 「近世後期の町場における宅地化と行財政運営の変容」(『歴史と経済』236、 2017年7月)
  • 「近世後期関東在方町における町規約と構成員」(『史学雑誌』123、2014年3月)
〈ひとこと〉
歴史家を裁判官になぞらえることがあるように、過去の事実を確定することは、実は簡単なことではありません。日本近世史ゼミでは、ひとつの史料を注意深く読み込み、時に史料に登場する舞台(現地)に出掛けたりしながら、事実関係を読み取る力をつけていきたいと思います。

土田 宏成(つちだ ひろしげ) 近現代史

〈専門領域〉
日本近代史(政治史、災害史、軍事史、土木史)
〈最近の業績/仕事〉
  • 「軍隊と恋愛」(『日本歴史』編集委員会編『恋する日本史』、吉川弘文館、2021年)
  • 「二〇世紀日本の防災」(『史学雑誌』127-6、2018年6月)
  • 『帝都防衛 戦争・災害・テロ』 (吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2017年)
  • 「下総台地の軍事化」(荒川章二編『地域のなかの軍隊2、軍都としての帝都 関東』、吉川弘文館、2015年)
  • 「総力戦体制下の日本の自然災害」(史学会編『災害・環境から戦争を読む』、山川出版社、 2015年)
〈ひとこと〉
日本の近現代史は、世界の国々と比較しても、その変化の規模や速さが際立っているユニークなものです。文字だけでなく、近代・現代特有の写真、映像、オーラルヒストリーなど、さまざまな史料を利用しながら、研究していきます。

世界史コース

五味 知子 (ごみ ともこ) 東アジア史

〈専門領域〉
中国近世史・近代史、とくに明代晩期~清代末期の歴史
〈最近の主な業績〉
  • 「婚姻と「貞節」の構造と変容」、小浜正子・下倉渉・佐々木愛・高嶋航・江上幸子編『中国ジェンダー史研究入門』京都大学学術出版会、2018年2月
  • 「纏足・大脚・赤脚――明清時代における婢のイメージとメディア」、中国女性史研究会編『中国のメディア・表象とジェンダー』研文出版、2016年9月
  • 「清代における殺人事件の裁判と女性――楊乃武案を手掛かりに」『歴史学研究』946号、2016年7月
〈授業の紹介〉
自由選択の「世界史文献講読」では、前期に現代中国語、後期に古典中国語(漢文)をそれぞれ読んでいます。
3・4年ゼミでは、中国社会史に関するテキストの講読をおこなうほか、半期に一回くらい、ゼミ生の研究発表の機会を設けています。

齋藤 久美子 (さいとう くみこ)  西アジア史

〈専門領域〉
西アジア史・オスマン帝国史
〈最近の仕事〉
  • 「アルバニアのベクターシュ教団(調査報告)」佐島隆(編)『アレヴィー関連諸集団とアレヴィー・エスニシティの生成と展開―トルコ及びヨーロッパ(調査報告・論考編)』(大阪国際大学、2020年3月)
  • 「オスマン朝東部辺境の地、アバガ―地図から消された一地域の歴史的個性をめぐって」(『史淵』157号、2020年3月)
  • 「トプカプ宮殿文書館の三冊の帳簿と1560年頃のアディルジェヴァズ県」(『お茶の水史学』62号、2019年3月)
〈授業の紹介〉
世界史文献講読ではオスマン帝国史に関する英語の文献を、演習では(日本と中東の関係史をふくむ)中東やイスラーム関連の文献を読んでいます。

印出 忠夫(いんで ただお) ヨーロッパ中世史

〈専門領域〉
ヨーロッパ中世のキリスト教史に特に興味があります。宗教のからんだ歴史には、戦争も平和も富も貧困も、人間のすべてがこめられていると思っています。
〈これまでの主な仕事〉
『キリスト教の歴史1(宗教の世界史8)』山川出版社、2009年8月
全体の三分の一にあたる中世の部分(第3章、第4章)を執筆しました。宗教とその歴史的背景との関係が一番よくわかる(?)本だと思っています。
〈私のゼミ〉
半期に1回ずつ各自の研究発表をしてもらいディスカッションします。これはけっこう皆楽しんでいると思いますが・・・それ以外の時期は文献の輪読に充てています。

大西 吉之(おおにし よしゆき) ヨーロッパ近世史

〈専門領域〉
オランダ近世史、とくに都市救貧の歴史を専門にしています。
オランダ史なら専門的な助言が出来るわけですが、研究は自分自身の興味関心に従うことが第一ですので、卒論のテーマは自由に選んでもらうことが基本です。
〈これまでの主な仕事〉
  • Yoshiyuki ONISHI, “Power of the Notion. Rules, Practices and Self-evaluation of the Poor Relief of the Reformed Church in Late Eighteenth-century Rotterdam”, Tijdschrift voor sociale en economische geschiedenis, 13-3(2016),
  • (共著)『海のイギリス史―闘争と共生の世界史』、昭和堂、2013年。
  • (翻訳)J・ド・フリース、A・ファン・デァ・ワウデ著『最初の近代経済:オランダ経済の成功・失敗と持続力 1500-1815』、名古屋大学出版会、2009年(共訳)。

桑名 映子(くわな えいこ) ヨーロッパ近現代史

〈専門領域〉
ハプスブルク帝国史(19世紀後半から世紀末、第一次世界大戦まで)・ハンガリー近現代史
ハプスブルク帝国期の政治体制、知識人と社会運動、外交と外交官を研究しています。ここ数年は、「クーデンホーフ光子」の夫で外交官だったハインリヒ・クーデンホーフや、ハンガリー人ながら帝国外相をつとめ、エリーザベト皇后の友人でもあったアンドラーシ・ジュラに興味を持って調べています。
〈最近の仕事〉
  • 「オーストリア=ハンガリーと日本 —国交樹立150周年を記念して—」『ドイツ研究』54号(2020年)(伊藤真実子、村上亮、大井知範との共著)
  • 「第8章 ハプスブルク帝国とハンガリー」「第9章ハプスブルク帝国の外交とハンガリー人」(羽場久美子編『ハンガリーを知るための60章【第2版】ドナウの宝石』明石書店、2018年)
  • 「マイヤーリングの悲劇とハンガリー人外務次官—皇太子ルドルフの書簡をめぐって—」『聖心女子大学論叢』第116集(2011年)
  • 「ハプスブルク帝国外務省のハンガリー人—スジェーニ=マリッチの軌跡—」『歴史と地理 世界史の研究』222号(2010年)
  • (翻訳)スティーヴン・ベラー著『世紀末ウィーンのユダヤ人』刀水書房、2008年
〈授業紹介〉
  • 講義科目「ヨーロッパ現代史I」では、年度によりハプスブルク帝国史、外交史、ユダヤ人とホロコースト、映画で学ぶ近現代の世界などをテーマとする授業を行っています。
  • 3・4年生向けの演習では、これまでに「宗教」「女性」「記憶と歴史認識」「外交」「知識人」などに関するテキストを取り上げました。ハプスブルク帝国やドイツ・東欧だけでなく、同時代のイギリスやフランス、ロシアに関するテキストも使用し、国際比較の観点から一つのテーマを多角的に検討できるよう配慮しています。
  • 2、3、4年生向けの「世界史文献講読V」では、平易なドイツ語のテキストを読んで解説し、ドイツ語読解能力を養います。
  • 2年生向けの「世界史文献講読I」では、英字新聞・雑誌から歴史に関係のある記事を抜粋して一緒に読み、必要に応じ解説を加えます。
  • 1年生向けの「基礎課程演習」では、テキスト講読とプレゼン指導のほか「ロール・プレイング」の手法を用いて、演劇の要素を取り入れた授業を行なっています。